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Textile

ហូល

 現在、世界の著名な博物館や個人のコレクションの中に、必ずあるカンボジアを代表する布といえば、洗練された精緻な緯糸括りによる絣の技術を用いたサンポットホールやピダンと呼ばれる伝統的な布である。

 カンボジアに於ける絣がいつころから始められたものかを知る手当は現在のところない。しかし、9世紀に始まるアンコール王朝による統一を成し遂げ、12世紀その成熟期に建設されたアンコールワットやバイヨンの遺跡に今も残る、当時の生活を物語るレリーフの中、そして不思議な笑みを浮かべる壁面のアプサラ(天女)たちの衣服の中に、花柄モチーフと幾何学模様などのボーダー柄との組み合わせの布がある。

(1995UNESCO report より)

何百年の伝統は

彼女たちの血の中、

その立ち振る舞いのなかにあるという。

それを伝えずしてなにが伝統だと。

伝統は守るものではない、

伝統は作り出していくもの。

 

カンボジアの織物が作られてきた世界を垣間見ながら、

思うようになってきた。

IKTTで制作している代表的なクメール伝統絹織物のご紹介

Pidan
Pidan
Pidan
Pidan
Pidan

​Pidan

 アジア各地に伝わる絣の中で、カンボジアを代表し特徴づける織物、といえばこのピダン(Pidan)と呼ばれる絵絣であろう。その柄は宗教的な意味合いを持たせたものが多く古くは仏像の天蓋布として、また、仏像を奉る祭壇の掛け布(後背布)として使われてきた。また、結婚式や葬式の時に飾られる壁掛けとして使われることもある。模様は寺を中心に天女や象、ナーガ、生命の樹、などが書かれてきた。海洋貿易時代の名残か、帆船をモチーフにした古いピダンもある。

Sampot Hol

​ サンポットホール(Sampot Hol)はクメール語でスカート(腰布)のことを指し、ホールは絣を意味する。緯糸4本による点を最小の単位とした柄により構成され、幾何学模様と、花や虫など自然の動植物を組み合わせてその柄は200を超えるといわれている。カンボジアに於ける伝統的な絣の色は、黄色、赤色、茶色(黒)となる。そして複雑な柄になると緑色と藍色が加わり5色となる。古典柄にはそれ以外の色使いは無くこれらの色は当然天然染料によっていた。

Phamong

​ パムアン(Phamong)は経糸と緯糸をそれぞれ異なる色で染めた糸で織り上げることにより、独特の玉虫効果の光沢をかもしだす無地の布である。パムアンには52の配色があるといわれる。代表的なものに、コー ティアと呼ばれる”アヒルの首筋の色”という名前の配色があり、アヒルの首筋の色のような緑と紫の微妙な光沢が美しい。

その他、IKTTで制作している布の種類のご紹介

IKAT Scarf
IKAT Scarf
Rainbow80
Fabric80
Accessories

 IKTTでは、ピダンやサンポットホール、パムアンなど、カンボジアの伝統的な布の種類の他にも、カンボジアに代々伝わる伝統的な手法やモチーフをベースに、時代に合わせた新しい布も制作しております。IKTTの商品をさらにご覧になりたい方は"Product"からご覧ください。

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