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布 木

伝統の森再生計画2025

かつての素晴らしい伝統織物は、

豊かな自然環境の中で育まれてきた。

伝統織物の復活は、それを包み込む

自然環境を抜きに考えることはできない。

​​(創立者 森本喜久男)

​伝統の森再生計画とは

Project for Wisdom from the Forest

森本の目的は、カンボジアの絣布を復活させる事だけではなく、 職人となる人々が自然との調和の中で生き、織物を作る事が出来る持続可能な環境を築くこと。 これが「伝統の森 再生計画」の始まり。

 

2003年、荒れ地を拓くところから始め、小屋を建て、井戸を掘り、桑を植え養蚕をし、自然染色の素材となる木々を植え、自給的な染め織りが可能な工芸村を立ち上げた。自然染料による染織を核にしつつも、人びとの暮らしの再生と、人びとの暮らしを包み込むIKTTのプロジェクトサイトを「伝統の森」と呼ぶ。

 

この「伝統の森」は、現在では、敷地のほぼ半分を木々の再生エリアとして保全・育成しつつ、約100人が暮らし布を作る村として行政的認可を得るまでに成長した。

看板
木

伝統の森再生計画を
再始動させた理由

森本は晩年、癌を患い、思うように身体を動かせなくなっていました。それに伴い、織物づくりのための自然環境の再生事業も次第に縮小していきました。

 

2017年、森本の逝去後、IKTTは布の制作とブランディングに力を注ぎ、ここ数年で一定の成果を実感できるようになっています。その結果、販売枚数・生産枚数は年々増加する一方、IKTTで育てている染料植物や材料だけでは需要を満たせず、外部からの仕入れが増えているのが現状です。

 

この現実を踏まえ、未来を見据えたとき、織物に必要な材料を伝統の森で生産できる環境を整えることが、次の世代に繋げるためにも不可欠であると判断し、伝統の森再生計画を再始動させました。

伝統の森再生計画
プロジェクトの目的

このプロジェクトは、IKTTの創設者である森本喜久男のビジョンを引き継ぎ、真の意味で伝統織物の復活を目指すものです。

 

単に織物の技術を継承するだけでなく、すでに確立した「伝統の森」の仕組みをさらに発展させ、天然染料植物や桑の木の栽培を拡大し、シルクの生産を増やすことで、より持続可能な織物作りの環境を整えることを目的としています。

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Main Actions

プロジェクトの主な活動をご紹介

Project Plan

実施スケジュールと費用の目安

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ご支援のお願い
桑の木基金

IKTTの設立当初、カンボジアで伝統織物を復興するためには、欠かせない工程である「養蚕」の再生が必要でした。養蚕には桑の木が不可欠であることから、日本の皆さまのご支援により、桑の苗木を提供する「桑の木基金」が設立されました。

 

その後、2003年に始まった「伝統の森・再生計画」では、基金の対象を桑の木だけにとどめず、織物に必要な植物や自然染料の原料となる苗木まで広げ、活用しておりました。

 

そしてこのたび、プロジェクトの再始動に伴い、「桑の木基金」を復活させ、今後のプロジェクト活動資金として活用してまいります。つきましては、このプロジェクトを共に支えてくださる皆さまのご支援を、心よりお願い申し上げます。

桑の木基金​
ご支援方法

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​ステップ1

桑の木基金へのご支援は、Googleフォームよりお申し込みいただけます。内容をご確認のうえ、ご入力をお願いいたします。

 

【お申し込みの流れ】

1 お申し込みボタンをクリック

2 必要事項を入力

3 送信

​ステップ2

Googleフォームにてお申し込みいただいた後、数日以内にIKTTの岩本みどりより、ご入力いただいたメールアドレス宛にお振込に関する詳細をご案内いたします。

 

【お手続きの流れ】

1 IKTT岩本からメールが届く

2 指定の口座にお振込

2

​ステップ3

お振込後、数日以内にIKTTの岩本みどりより「ご入金確認のメール」をお送りいたします。

 

プロジェクトの進捗状況につきましては各種SNSにて随時更新してまいります。Googleフォームで「進捗報告のメール配信を希望する」とご回答いただいた方には、メールでも最新情報をお届けいたします。

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Our Team.

このプロジェクトを実際に進める中心メンバーです。
これまでもIKTTのスタッフとして、伝統の森で桑畑や染料畑での作業に取り組んできた男性スタッフが、今回のプロジェクトを現地で進めています。

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プロジェクト実行責任者

Vanna Ly

IKTT(クメール伝統織物研究所)は、1996年に日本人の森本喜久男氏(1948–2017)によって設立されました。森本氏のビジョンは、クメール伝統の絹織物文化を復興させ、自然環境から得られる染料を使った持続可能なものづくりを実現することにありました。 私たちは、その創設の志を受け継ぎ、伝統技術の再興に取り組んでいます。手作業で紡がれる絹糸は、アンコール時代から続く美しい織物として蘇り、染色には自然素材を使用することで、環境への負荷を最小限に抑えながら高品質な製品を生み出しています。私たちは、この貴重な素材を活かしながら、織物文化を発展させていくことを目指しています。 プロジェクトが本格的に稼働すると、初年度には年間10~20kgの絹糸の生産が見込まれ、管理体制の強化と技術継承によって、年々その生産量を増やしていく計画です。また、染料植物の栽培も、20年以上継続可能な資源として整備してまいります。 私たちは、2027年末までにプロジェクトを100%完了させることを目標とし、地域社会と自然が共に豊かになる持続可能な未来の実現に全力で取り組んでまいります。 本プロジェクトにご支援・ご関心をお寄せいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。 ​IKTT Vanna Ly

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プロジェクト現場責任者

TET

IKTTでは、桑畑を中心に畑仕事をしています。私に農業の知識があるのは、父のおかげです。父はシェムリアップの学校で農業を学んでいました。私も幼い頃から父の手伝いを通して農業を経験し、自然と知識が身についていきました。 今ではIKTTで家族と暮らしながら、それまでに培った知識と経験を活かして、プロジェクトの現場をまとめる立場になりました。これからも、みんなで協力しながら頑張っていきます。

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Midori Iwamoto

プロジェクト統括責任者
​岩本みどり

はじめまして。IKTTの岩本みどりと申します。私がIKTTに入って、今年でちょうど10年の節目を迎えます。 当初は森本喜久男のアシスタントとして経験を積み、彼の逝去後は、布づくりやブランディングに力を注ぎながら、組織全体のマネジメントに尽力してまいりました。 そして2024年、これまでの取り組みが一定の成果を生み出す一方で、新たな課題が浮かび上がりました。その解決のために立ち上げたのが、このプロジェクトです。 正直に申し上げると、以前から畑の管理にも力を入れようと試みていましたが、思うように進められず、一度は諦めざるを得ませんでした。その後も統括するスタッフが不在のまま、それぞれができる範囲で業務を行う状態が続いていました。 この現状を踏まえ、プロジェクトを最良の形で進めるため、実行責任者としてIKTTの男性スタッフ Vanna Ly を指名し、共話し合いながら進めています。私自身、このような大規模なプロジェクトを自ら立案し進めるのは初めての経験ですが、いずれ必ず取り組まなければならない課題であることは明確です。 IKTTの未来のために、皆様からの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。 ​IKTT岩本みどり​

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