新しい蚕小屋建設に向けて
- ikttkhm
- 9月4日
- 読了時間: 3分

9月に入りカンボジアは雨季本番を迎え、伝統の森の敷地内も順調に水没しはじめております!しかし、この水没する場所は土壌が良いと言われ藍畑にピッタリなので、水が引いたら藍を植え、藍畑にする予定です。
さて、プロジェクトについての進行状況のご報告をいたします。まずは桑の木基金にご協力いただきました皆様、有難うございました。
目標金額1,000,000円
支援金額合計402,562円
(8月までの合計)
ありがたいことにこの8月も、少しずつご支援の輪が広がっており目標金額まであと、597,438円となりました!
まずは進捗のご報告から。
1)ライムの木 50本

ライムはある程度育った苗木を購入し植えたので、あと2年くらいで実がつくそうです。こちらは実がつくまで時間がかかりますが、将来的には仕入れゼロを目指しています。
2)ベニノキ250本

今年の1月に散水システムを導入してからは順調に育ち、立派な葉をつけてくれました。植えた場所によって成長具合が全く違うので興味深いです。これからも観察を続けていきます!これが順調に育ち実をつけてくれたら、仕入れはゼロになる予定です。
3)桑畑


すでに約1,000本の苗木を植え、順調に育っております。9月には全ての苗木が植え終わり、散水パイプを張り巡らせてひと段落となります。
4)堆肥


良い桑を育てるには良い土が必要ということで、IKTTで出来る範囲の堆肥作りを開始しました。シンプルに牛糞と藁などを混ぜて作っています。

そして、新しい養蚕小屋についても少しずつ話し合いを進めております。先日プロジェクト責任者のVanna Lyからこれについての提案書を受け取りました。要点をまとめると
1)新しい蚕小屋と飼育棚の建設
シルクの増産体制を確立するために新しい蚕小屋を建設し、シルクを自給できる体制を構築する。
2)資材の最小化
必要な資材を有効活用し、無駄を減らす
3)スタッフの役割分担
シルクの増産に伴い役割を明確化し、将来へのビジョンを共有しスキルの向上を図る。
4)桑畑の拡大
2025年9月桑畑第一フェーズの完了。
2027年までには絹糸20gkの生産を達成するため、2026年には南方向の土地を開墾し、桑畑を拡張する。
5)ロードマップ作成
訪問客が見学しやすく、楽しみながら新しい体験を得られるように整備
今回はIKTTにとって大きなプロジェクトで大きな金額が動くため、彼には事前調査をしっかり行うように伝えました。来週以降、シェムリアップ州内で比較大きく養蚕を行っている場所へ見学に行く予定です。そこには一度見学に行ったことがありますが、養蚕や桑畑などが、うまく管理されていました。見学には現場リーダーTETも同行させ、組織としての畑などの管理の仕方を学んできてほしいと思っています。


また、今後は試験的に藍畑を作り、綿の畑も復活させる予定ですので、今後の展開も楽しみにしていてください!
伝統の森では工房見学やハンカチの染色体験、森散策などの体験をしていただけます。もちろん、プロジェクトの畑や養蚕現場もご案内いたしますので、ぜひ一度伝統の森にお越しくださいませ!



コメント