伝統の森 プロジェクト進捗報告と、最近のご報告
- ikttkhm
- 2025年12月20日
- 読了時間: 4分

皆さま、なかなか進捗のご報告を更新できず、申し訳ありません。
ここ最近は新店舗の対応に追われ、他の仕事が滞り。。。本当にすみません。店舗の移転については、改めて動画や文章でしっかりお伝えしようと思っていますが、今回の移転は「順調だから新しい場所へ」という前向きな理由ではなく、急遽、退去しなければならない状況になったことがきっかけでした。準備期間は実質約2週間。まさにドタバタの移転劇でした。この話はまた別の機会に書こうと思います。
今回は、プロジェクトの進捗についてご報告します。
まず、洪水被害を受けた畑について。
森の男たちの丁寧な仕事のおかげで、被害にあった畑は無事に復活しました。
特に目覚ましいのが、ベニノキ約250本の成長です。ほぼ枯れかけていた細い木でしたが、その生命力を信じてスプリンクラーで水を撒き続けて約1年。今では、ほとんどの木に実が付き始めています。これほど多くのベニノキが育ったのは初めてのことです。
これにより、ベニノキは100%自給自足が可能になります。ベニノキ単体で染めることはありませんが、プロフの黄色を染める際には必ず使用するので結構使うのです。単色で染めた黄色よりも、どこか温かみのある色になります。
以前、「なぜこのような使われ方をしているのか」「いつからベニノキが使われているのか」が気になり、職人たちに聞いたことがありました。しかし、明確な答えは得られず、文献などを調べてみると、ベニノキについての古い記録が残っていました。
ベルナール・デュペーニュによる1960年代後半の現地調査によれば、ベニノキの種子はカンボジアで綿や絹の染色に使われており、1975年以前には広く用いられていた伝統的な染料だったそうです。使用が確認できる最も古い記録は19世紀で、当時は非常に高く評価されていた染料だったとのこと。その後、内戦の影響などにより徐々に衰退していったようです。文献を読む限り、色の抽出方法や染め方自体は、現在と大きな違いはありませんでした。
次に、最も被害の大きかった桑畑です。
被害を受けた木は一度剪定し、成長して葉が出たタイミングでもう一度剪定しました。一度めの剪定後に出た葉は品質があまり良くないそうで、あえて二度剪定を行いました。現在は順調に育っており、今月末から再び養蚕を再開できるよう準備を進めています。
ライムの木50本も、成長はゆっくりながら着実に伸びています。こちらも100%自給自足を目指していますが、正直なところ、まだ少し足りないかもしれません。

前回のブログでご報告した綿と藍も、順調でございます。
洪水被害のあった9〜10月に苗を育て、大洪水の際には耕運機で苗を入口付近まで避難させた、ちょっとしたストーリー付きの子たちです。まだ散水システムが設置できていないため、近いうちに他の畑と同様、スプリンクラーを設置したいと考えています。
藍についてですが、ようやく沼の水も引き、予定地の整備を終えて種まきまで完了しました。この種はコンポンチャムから分けてもらったもので、畑の管理者であるTETも藍栽培は初めてとのこと、コンポンチャムの先生方から色々と指導を受けているので実践で頑張ってもらいましょう。私は静かに、そして楽しみに見守りたいと思います。
藍が順調に育ち、沈殿藍づくりまでできたら……最高ですね。

ということで、報告が遅くなってしまいましたが、男たちの良い仕事ぶりのおかげで、プロジェクトは全体として順調に進んでいます。
最後に、養蚕小屋の新設についてご報告です。
来年1月に建設を予定していましたが、急な移転や最近の国内情勢を踏まえ、少し延期することにいたしました。
建設は、IKTTの資金と皆さまからのご支援金を合わせて進める予定でしたが、観光業への影響が出始め、ショップの売り上げもにも影響が出始めております。加えて、急な移転による予算超過もあり、先行きが見通しづらい状況です。そのため、このような中で建設を進めるのは難しいと判断しました。
皆さまからお預かりしているご支援金は、建設を進められるタイミングまで責任を持って大切に保管いたしますので、ご安心ください。それまでは、現状の養蚕小屋でできる限り養蚕を続けていきます。
私には立場があるため、オフィシャルでのこれ以上踏み込んだお話などは控えますが、どうかご理解いただけましたら幸いです。
以上、現場からの報告でした!!!















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